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小嶋いそ子のパソコン七転八倒記 小嶋いそ子のパソコン七転八倒記 小嶋いそ子のパソコン七転八倒記
■第13回 「2002年登頂達成」

長野県境から車で一時間ほど走ると、新潟県妙高高原がある。四方を山で囲まれた豪雪地帯だが、冬はスキー客で賑わう観光地。そこが主人の故郷である。

以前、地元の友人が山の写真をお土産に持って来てくれた。彼も登山が趣味らしい。湿原に一面ピンクの花が咲き、池にまだ雪を残した山が映っている。絵葉書ののような一枚だった。いつかこの山に案内してもらう事を約束した。


そして7月3日、ようやく登ることができた。妙高山の隣、火打山だ。7月だと言うのに頂上には雪が帯のように何本か残っている。登山道にも残雪が石のように転がり足場が悪い。急坂を登りきると、信じられないほどたくさんの高山植物が花を咲かせている。


湿原をしばらく行くと池が見えてきた。まさしくあの、写真と同じ場所だ。あたり一面ピンクのじゅうたんを敷いたようにハクサンコザクラが咲いていた。遠くには剣岳,白馬と北アルプスが一望できる絶景の場所だ。期待していたハクサンコザクラを十分楽しみ、さらに頂上を目指して登った。火打山は頂上までのアプローチが長く、この日は12時間ほとんど歩き通しだった。

そろそろ、火打山登山の疲れがとれた8月12日、今度は北岳に登った。ここも何年か前、夜叉人峠から高谷山に登った時、目の前にそびえる北岳を見ていつかは登ろうと心に決めていた山だ。冨士山の次に高い山だと聞いて気合いが入った。山小屋に一泊する予定で登ったのでリュックの重さはいつもの倍はある。この日も朝から天気がよく、汗をかきながら登っていくと、遠くに見事なまでに美しい甲斐駒ケ岳が見えてきた。多分この山にもまた登るだろうと自分で思った。

花や景色を楽しみながら時間をかけ、余裕で「北岳肩の小屋」に着いた。山小屋は泊まったことのある人にしか分からない悪条件だ。夏休みのお盆ということもあり、小屋は満員。1枚の敷き布団に2人という状態だった。一夜明けて4時、身支度をして日の出を待つ。まだ真っ暗な空に満点の星が光っている。家では絶対見られない大きな星だ。寒さに震えながらカメラをセットし、日の出の瞬間を待った。

刻々と夜が明け、オレンジ色の太陽が現れた。待望の北岳で日の出が見られるという感動で体が震え涙が止まらない。山小屋にリュックを置き、身軽になって頂上を目指した。切り立った岩の頂上にはガスがかかり、一瞬一瞬景色が変わる。ガスが切れた瞬間、まずは記念写真を撮った。

登頂の達成感にひたり、しばらく大パノラマを眺めていた。すると、太陽が少しずつ昇ってきたその瞬間、谷に流れるガスに丸く虹がかかり、中心に私たち3人が映っている。ワ〜ッ、これが噂の「ブロッケン現象」だ。日本百名山を目指して87回も登っている方が、今までブロッケン現象は1回しか見てないと言っていたことを思い出した。

なんてラッキーなことでしょう。一歩一歩自分の足で踏みしめ登った者にしか与えられない大自然の神秘を、未熟な私たちは経験できたのだった。

PS.ず〜と放っておいたホームページをまたいじり始めた。まだ工事中のページが多いけれど、登山リストに写真を載せましたので見て下さい。



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