桜が満開の4月8日、とうとう母との別れがきました。 小さくなった母をしっかり抱きかかえて「もう行ってしまうの、ありがとうね、さよならね」。耳元で何度も何度も呼びかけているうちに母は静かに旅立ちました。弱いぬくもりのある安らかな母の顔を見ていると、私なりに理想の別れができたことに、哀しいというより何ゆえぬ満足感がこみあげてきました。
そして、母の日。カーネーションを贈る母がいない寂しい母の日だなーと思っていると、嫁に行った長女が「はい、プレゼント」ときれいな小箱を持ってきてくれました。いつもは即開ける私ですが、その時に限ってそのまま棚の上に置きました。そして、しばらくさわってないな〜とパソコンの電源を入れ、トムソーヤ倶楽部掲示板からチェック。会員の天野忍さんが【淡墨桜よかったです】と、ご夫婦の銀婚式旅行を面白く書かれていました。そこから、天野さんのHP、旅行先の岐阜県根尾谷村のHPと引き込まれるようにサーフィン。そこには淡墨桜の伝説と宇野千代女史との関わりがくわしく載っていました。 ふと娘からの小箱の中身が気になり、開けてみると、偶然にも・・・千代の淡墨桜が刺繍されたハンカチでした。
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