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単身赴任おじさんの気ままな旅日記

静岡市葵区駿府公園 Part..1 [平成17年12月の旅日記]

寒(かん)が襲来し、静岡では珍しく年末に寒い日が続いているある日、と言っても明目は冬至。最近、ひざ痛に悩まされて、散歩も散策も、そして取材もしていません。面白くないことも続き、気晴らしと少しでも身体を動かさないとますます足腰がだめになりそうなので、思い切って街中へ出てみました。

ひざに負担や無理をしない、お金を使わない、見聞を広めるなど簡単なことを心に決めて、部屋を出ました。アパートから北上して駅前に出て、商店街をきょろきょろぶらぷらしながら歩き、遠くにのっぽビルが近づいてきたら、ここに目標を決定!こののっぼピルは静岡県庁の建物です。以前、一度だけ最上階の展望台まで上がり、静岡市街周辺を眺めて思わず溜め息!!いつまでか分からないがこの街に住むんだと!
この街で4回目の冬を迎えました。雪が舞うこともなく、とても温暖で住みやすく気に入っていますが、ひとり暮らには馴染めませんね!?


さて、駿府城のニノ丸(お堀)近くに静岡県庁の大きな建物があります。20-21階のロピーが一般に開放されており、大きなガラス面から静岡市街を眺めることができます。

21階では軽食と、富士山の恵みに関することが大画面で放映されていました。行ったことはありませんが、20階にはレストランもあるので、ご家族やカップルには良いかも?


駿府城

ただ、この建物で注意をしなけれぱならないのは、県警が一緒に入っているので、受付の左側のエレベーターを使ってください。右側は県警のフロアーに昇っていきますので、ドアが開<と、ギョ!!気まずい立場に慌ててドアを閉めようと“開く"を押す!
まるでドラマのような立ち振る舞いに人の良さが見えます?私の経験談ですかって?違います。私は面が割れており、近づけませんので!!


久しぶりの県庁の21階からの眺めに、単身赴任4年目の様々な思いが走馬灯のように押し寄せて、あれ!駆け巡りかな?う〜んだめだ、思い出せない。取材日から既に2日経ち、感動が薄れてことばが頭に浮かんでこない!

そうだ!あの時、静岡に来てからの4年間を思い出そうとしても思い出せず、頭を抱えて考えていると、遠くから見ていたロビーの係りの女性が「お気分でも悪くなられましたか?」と心配をして声を掛けてくれ、私が振り向いて思わず「今朝食べたものが思い出せない」と冗談で言うと、「大丈夫ですよ、私も覚えていないですから!」何と!こんな若い方でも今朝のことを覚えていないなら、私が4年間のことを思い出せないのも当然だ!彼女の優しさを十分理解しないで、今日もまた自己満足の世界に突入し、「私はなぜここに居るのでしょうか?」私の突然の質問に「殿は駿府城にこれから御入城される前に、ここから城内をご覧になって作戦を練られるおつもりではなかったかと・・・?」「そうであった、ここでの4年間の苦しくも楽しい生活を思い出しているうちにめまいがしてきて何も思い出せなくなったのだ!」

ロビーの係りの女性は、ここぞとばかりに「殿、出陣でございます!」そのことばに押されて、私はエレベーターホールに向かい、係りの女性の引きつる笑顔に手を振って「さらばじゃ!」
エレベーターのドアが閉まるや否や、ロビーに待機していた同僚達に、「おじさんは行ったよ!」
ロビーに平安が戻ったとさ!


東御門橋

東御門

ことし(2005年)
最後の取材地に駿府公園を選んだのは当然深いお堀と白い城壁に関係あり、以前の取材は一眼レフカメラとワープロでの編集の旅日記でした。この公園に立ち寄るたびに何処からともなく「おじさん新しいカメラを買ったんだってね?ここもデジカメでもう一度撮ってよ」か細くささやくようで一言づつ念を押すように響くことばに、私もついに観念し、年末の急激な寒波が襲来したある日、あれこれ重ね着をしてここを訪れました。

取材以外にも気晴らしの散歩で何度か訪れて慣れた場所だけに、逆に2度目の取材でカメラを向ける場所の選定に困りました。前回と同じ??
当然、お堀も城壁も変わってなく、今回は何を目的に取材を行うか、ちょっと悩みながらもパチリ!
この寒さで幸いにも見物人や散歩の方も少なく、撮影は楽に進みましたが、冬至直前の太陽はまだまだ高度が低く、影が長く伸びて苦労もありましたが、目的場所の撮影を2度ほど時間差をかけて行いました。


右側の建物の白い城壁部
丸い穴が鉄砲狭間
長方形の穴が矢狭間

私が渡ろうとしている東御門は、江戸時代には駿府城ニノ丸東に位置しており、主に重臣たちが出入りをした主要な出入り口でした。目の前のニノ丸(中堀)に泳ぐ鯉たちを見ながら、東御門橋を渡ると大きな木製の門が目の前に立ちはだかり簡単に入ることは出来ません。先に説明したようにここを出入りするのは重臣たちで、一般庶民は通行出来ません。今日もきつい顔の門番が構えており、不審者が近づかないように辺りを警戒中です。そこに突然私が近づいて行くと、「何者だ!」その声で門の内側から数人警護人が飛び出してきました。「何者だ!名乗れ?」
「拙者か?拙者は旅のおじさんだ!」それを聞いた門番と警護人たちは、互いの顔を見合わせて、「もしかしてあの有名な細川家のお殿様!?」するともうひとりが「へ〜ぇ、おっさんがふらふら出歩いて落ち着かないお殿様で!」

ひと言余計な言葉が出ましたが「小生が伊達藩愛媛の部落大名細川であるぞ、一同ひかえい!」この言葉で、門の周りにいた一同は直立不動となり、頭役と思える者が両手の平をもみもみしながら近づいてきて、「小生がご案内をさせていただきます」と出てきたが、「いらぬ世話じゃ!」固く辞退をし、門をくぐると広い石畳の中庭に出て、直角に曲がると櫓御門の大きな扉がそびえていました。そこにも両側に門番が立っており、先の門番の頭役が慌てて走りより、何やら耳打ちをすると、どんな話しをしたか分からないが思わずニヤッとし、いやらしい目線になったのは(フォ〜)



櫓門南側(正面)

ここも無事通過!しかし大きな扉だな!次に柱、そうして大きな梁を見上げていると“ポチャ!”鳩の糞が顔面に命中!ギャーツ!!周りは笑いをこらえるのに必死で、その目からは汗か涙か流れていましたが、フン!

恥ずかしさと気分を害した落し物(?)に、その場から逃げたい気持ちになったそのときに、「鳩を放してやってください」との声が。振り返ると、家康公が全国から集めたといわれている伝説の美女が立っていました。これまで何度も耳にし、そのつど我が目を疑いましたが、そのことはもう忘れて目の前の真実を受け入れましょう。「うん、これで小生にも運が付きましたよ!」夢、妄想はここまで。


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