それは一通の白い封筒を開いた瞬間(とき)からはじまりました。中には新聞の切抜きが1枚あり、手にしてみると山歩きの紹介記事 = 富士山お中道を歩いて大沢崩れを散策した報告記事でした。
メモ用紙に添え書きがあり、この夏富士山頂に3回登ったあなたが、ここを歩くと脱帽をしますよ!何!?お中道から大沢崩れまで歩くと脱帽!別に脱帽をしてもらわなくても、金券でもプレゼントをしてもらう方が嬉しいが・・・!実に嫌なメモ書きです。
思い返せばこの後、富士山への挑戦を繰り返す出発点となりました。 翌年夏の富士山頂への初挑戦は辛かった!途中で何度も止めたかった!息苦しかった! しかし、山頂までたどり着き観たあの朝の御来光に凄い感動をうけ、心に焼きつきました。
そしてこの夏は頂上に3回登りました。夏の登山を計画したときに、まずは4ルートの登山道を一通り走破し、次の目的地が大沢崩れでした。大沢崩れに関する資料は一般的な雑誌には記事がほとんどなく、富士山の未知の場所です。
大沢崩れと関係が深いのが、富士山の五合目付近をぐるりと一周する道で、今はその道も廃れて森に帰り、完全に一周は出来なくなりました。この道は江戸時代から“お中道(おちゅうどう)”と呼ばれており、富士山信仰する者で、山頂に3度達成した者がはじめて歩くことを許される、信者にとって最上級の修練の場だったようです。
さて、お中道を歩けるのは富士山頂に3回以上登った者だけに許された道で、現在は、富士山信仰も薄れて何の拘束もありません。私は4回登っており、一応資格があると思い、来年の計画で、富士山散策にお中道とその先にある大沢崩れを予定していました。それを察してかどうかは分かりませんが、大沢崩れまで走破したらどう!?これは私への挑戦だ!!
封筒を開けて3日後、私は挑戦を受けてたち、早くも富士山を目指して、まだ朝早い国道1号線を走り、この夏・7月以来の富士スバルラインに入りました。2000円!通行料が堪えますが、仕方がありません、男としてのけじめをつけるためです!
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